愛犬に毎日与えるご飯ですが、与える量はあっているのか?与える時間はいつがいいのか?など、今更人に聞きにくくて一人で悩んでいたりしませんか?
愛犬に与える食事の時間や量などは、個体差などがありますので絶対にこれが正解!というものはありませんが、おすすめの方法はありますのでそれを紹介します。
年齢による食事回数の変化
犬は、年齢によって食事の回数を変えていくのがおすすめです。
例えば子犬の場合には、成長過程でたくさんの栄養素が必要であるにも関わらず、消化器官がまだ発達途中のために、たくさんの食事を消化するには胃腸に負担がかかってしまいます。
そこで、胃腸への負担がかからないように、1日に必要な量を3~4回に分けて与えるのがおすすめです。
1歳を過ぎて成犬になる頃には消化器官も発達していますので、朝と晩の2回程度に分けるだけで、1日に必要な分を負担がかからずに消化することができるようになっていきます。
更に老犬になってくると、今度は徐々に消化器官の働きが衰えてきてしまいます。そこで、子犬の頃と同じように消化器官になるべく負担をかけないために、1日に与える量はそのままで、食事の回数を朝昼晩の3回程度に増やしていくのがおすすめとなります。
食事の時間はきっちり決め過ぎない
愛犬に食事を与えるタイミングは、飼い主さんの生活スタイルによってある程度時間が決まっているのではないかと思います。
毎日の生活の流れのなかで、だいたいの時間が決まってしまうのは仕方のないことなのですが、実はこれはあまりおすすめできません。
ただ、人には1日のルーティン作業があり、愛犬にご飯を与える時間もそれに組み込まれているでしょう。例えば、自分の食事が終了した後や散歩の後などが愛犬の食事の時間というように順番が決まっています。
毎日それを繰り返していれば、当然犬も飼い主さんの行動を見ていて、「あ、次は自分のご飯だな」と分かるようになっていきます。
ところが、どうしてもその順番通りにいかない日も時にはあるでしょう。飼い主さんからすれば、この用事が済んだらご飯をあげようと考えていても、愛犬にはそれは伝わりません。
いつもなら自分に食事をくれる時間のはずなのに、今日はくれずに他のことをはじめてしまったと犬は思います。なかには、それをストレスに感じてしまう犬もいるでしょう。
そんな些細なことで?と思われるかもしれませんが、そのストレスがきっかけで食事を拒否するようになってしまう犬も実際にいます。
そこで、愛犬にご飯を与えるタイミングは、だいたいの時間は決まっていても構いませんので、行動のなかの一環であればその順番を時々変えるなど、少しずつズラしていくのがおすすめです。
置き餌はNG
食が細かったり、ムラ食いをしたりする犬の飼い主さんがよくやってしまいがちな「置き餌」ですが、そのうち食べてくれるだろうという飼い主さんの気持ちは分かりますが、これはやめるようにしましょう。
置き餌をしてしまうと、ご飯はいつでも好きな時に食べられるものだと犬は認識してしまい、ますますムラ食いが激しくなってしまうことがあります。
更に、ずっと空気に触れる環境に置いておくことで、酸化や腐敗がすすみ品質の心配も出てきてしまいます。
15分や20分など、一定の時間が過ぎたら食べ残しがあったり食べなかったりしても、ご飯は下げるという習慣を付けるのがおすすめです。
愛犬も、常にご飯が置いてある環境がなくなり、一定の時間を過ぎるとご飯は下げられてしまうということを認識することで、食事の時間は食事に集中するようになっていきます。
パッケージの記載を必ず確認
総合栄養食であるドッグフードは、メーカーや使われている原材料によって1日の標準摂取量が違います。
ドッグフードの種類を変えた時などは、以前食べていたものと同じ分量を与えるのではなく、必ずパッケージに記載されている標準摂取量を確認するようにしましょう。
まずはその量を確認し、自分の愛犬に合わせて多少増減をしながら適正な量を決めるのがおすすめです。
また、おやつをあげる習慣がある場合には、おやつの分だけ主食であるドッグフードを減らすようにしましょう。
ただし、おやつのカロリーを調べてグラム単位でドッグフードを減らすなど、そこまで厳密にする必要はなく、「今日はご褒美でおやつをあげすぎたから、ドッグフードは少し減らそうかな」程度の感覚で構いません。
おやつにもカロリーがありますので、カロリーを多く取り過ぎて肥満にならないように飼い主さんが少し注意してあげるのがいいでしょう。
まとめ
愛犬へのおすすめのご飯の与え方を紹介してきました。
成犬は朝晩の2回と紹介していますが、飼い主さんの考え方で朝昼晩の3回でも全く問題はありません。
飼い主さんそれぞれの生活スタイルや考え方で、食事の与え方や時間も様々ですので、ここで紹介した方法はあくまでもおすすめの方法としてもらい、無理のない方法や時間帯で与えてあげるようにしましょう。