食事の時間が近くなると、飼い主さんの傍から離れなくなったり、吠えてご飯を催促したりする愛犬に困っている飼い主は意外と多いようです。
ご飯のたびに吠えて要求されたのでは、困ってしまいますよね。
そこで、そのような時にはどんな対応をすればいいのかを紹介しますので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
犬の催促には応じない
犬が「ご飯をちょうだい」と吠えて催促してくると、吠えるのをやめさせたいし、もうすぐご飯の時間だからと思い、つい与えてしまう飼い主さんは多いです。
元々本当にご飯の時間が近かったとしても、犬の催促に応じてご飯を与えてしまうと、犬は自分が吠えて催促をしたことでご飯がもらえたと学習してしまいます。
足元にまとわりついての催促や、ご飯のお皿を自ら持ってくる催促など、飼い主さんからするとその様子が可愛らしくて、ついついご飯の催促にこたえてしまう場合もあるでしょう。これも吠えて行う催促と同様に、可愛らしさに負けて与えてしまうと、愛犬はこれをすればご飯がもらえると学習します。
そうなってしまうと、ご飯の時間は関係なく、自分が食べたいと思った時間や、ご飯の時間が少しでも遅れるとご飯がもらえるまでずっとこの催促をし続けるようになってしまいます。
あまりにも吠え続けるのは近所迷惑ですし、まとわりつかれるのも迷惑な時もあるでしょう。
この催促行動をなくすには、今後は一切催促には応じないことしか対処法はありません。一度覚えてしまった習慣はなかなかなくなりませんが、催促をされても毅然とした態度で与えないことが大切です。
それを繰り返していけば、催促をしても貰えないということを犬も覚えていきます。
吠え続ける場合
犬が催促で吠え続けてしまうと、ご近所の手前早く大人しくさせようと、ご飯を与えてしまいたい気持ちは十分に分かります。
ただし、それではいつまでたっても吠える要求はなくならず、ご飯以外でも自分の要求を通したい時に吠えることをするようになってしまいます。
犬が吠え続けてしまう時には、「いけない」と静かに伝え、背中を向けてしまってもいいでしょう。あなたの要求には応じませんよ、という姿勢を犬にしっかり見せるのがおすすめです。
吠えるのをやめた時には、すかさずいい子ねと褒めてあげ、犬が落ち着いて吠えなくなったらご飯の用意などをしてあげましょう。吠えている最中に慌てて用意をして、黙らせるために与えることは逆効果ですのでおすすめできません。
まとわりついてくる場合
ご飯を早くちょうだい!と足元から離れなかったり、前足などで飼い主さんにタッチしたりして催促してくる場合も、吠える時と同様に一切応じないようにしましょう。
たとえそれがいつものご飯の時間直前だったとしても、その行動に促されて食事の用意をはじめてしまうのはおすすめできません。
催促の行動をやめるように促し、それがなくなるまでは一切対応はしないようにするのがおすすめです。
食事の時間は決めない
愛犬にご飯をあげる時間は、飼い主さんの与えやすい時間や散歩の後など、だいたい決まっているかと思います。
この時間をしっかり決め過ぎてしまうのも、あまりおすすめできません。
毎日決まった同じ時間にご飯を与えていると、時計は読めなくても犬はその時間を覚えるようになります。必ずその時間にあげることができれば問題ないかもしれませんが、時にはその時間通りにいかないこともあるでしょう。
時間になってもご飯が出てこないと、当然犬は催促をします。飼い主さんが急用で外出中であれば、ご飯を欲しがって誰もいないなかで吠え続けてしまうかもしれません。犬には飼い主さんの事情は分かりませんので、いつも決まった時間にもらえるご飯がもらえないことで、精神的にストレスを感じてしまうこともあります。
もちろん、朝晩や朝夕などのタイミングを大きく変える必要はありませんが、毎日全く同じ時間に与えるのではなく、時には30分ずらしてみるなど、決まった時間に与えるのは避けるようにしましょう。
ご飯の時間は飼い主さん主導
ご飯の時間が近づくと催促をするのが癖になってしまっている場合には、特にご飯の時間を決めるのは飼い主さん主導で行うようにしましょう。
催促をはじめてしまうとなかなか収まらないのであれば、思い切っていつもより30分くらい早くご飯を与えてみる方法もおすすめです。
催促をする間もなくご飯が出てきたことで犬はちょっと驚くかもしれませんが、まずは催促をする習慣をなくしていくのがいいかもしれません。
まとめ
愛犬にご飯の催促をされた時に行う対処法について紹介してきました。
可愛い愛犬を前にすると、ついつい甘やかししまう飼い主さんの気持ちはとてもよく理解できますが、催促や自分の要求を通すことを覚えさせてしまうと、ご飯時ではない場面でも困ったことになる可能性もあります。
なるべくこの習慣はやめさせるようにしたほうがいいので、愛犬の可愛さに負けず、根気よく取り組んでみるのがおすすめです。