大事な愛犬が毎日食べるドッグフードですが、皆さんはどのように保管をしていますか?
開封後もパッケージの袋のままで軽く封をしているだけの方や、フードストッカーなどに移している方など様々だと思います。
実は、これらの保管方法はあまりおすすめできない場合もあり、ドッグフードの正しい保管方法を知らない飼い主さんが意外に多いので、最後の一粒まで愛犬に美味しく食べてもらえるように、ドッグフードの正しい保管方法を紹介します。
開封後から酸化や劣化ははじまります
私たちが口にする食品と同じように、ドッグフードも開封したその日から、空気に触れることにより徐々にではありますが、酸化や劣化がはじまります。
徐々に酸化をしていくからといって、愛犬の健康にすぐに支障が出てしまうということではないのですが、適切ではない方法で保管されたドッグフードに含まれている脂質は、いずれ「過酸化脂質」というものになってしまいます。この過酸化脂質を日々摂取してしまうと、腹痛や下痢など愛犬の健康に支障をきたす恐れもありますので、ドッグフードは正しい方法で保管をし、なるべく酸化を防ぐようにしましょう。
ドライフードの正しい保管方法
ドッグフードには、水分をあまり含まないカリカリとしたドライフードと、水分を多く含んでいる半生タイプのドッグフードがあります。
まずはドライフードの保管方法から紹介します。
開封後は小分けにする
愛犬に与えるドッグフードの量は、ほぼ決まっていると思います。そこで、ドッグフードを開封したら、まずは1回に食べる分量に合わせて小分けにしておくのがおすすめです。
パッケージ袋のままですと、開け閉めのたびに空気に触れることとなります。空気に触れることでドッグフードの酸化はどんどん進んでしまいますので、それを極力少なくする必要があります。
1回に必要な分で小分けにしておくことで、その時与える分以外は空気に触れることなく保管をしておくことができます。
小分けにする際には、密封できる容器や封のできるビニール袋など、ドッグフード用のもの最初に用意して使いまわしていけば経済的ですし、どこまで入れるのか印などを書いておけば毎回ドッグフードを測りながら分ける手間もなくなります。
また、人間用のお菓子などに入っている乾燥剤などがあれば、それを一緒に入れておくのもおすすめですが、愛犬にドッグフードを与える時には忘れずに取り除くようにしましょう。
冷蔵庫保管はNG
カビの発生や食品の傷み具合が気になる季節になってくると、ドライフードも冷蔵庫に保管する飼い主さんが多くいますが、実はこれはあまりおすすめできない保管方法です。
冷蔵庫で保管をする場合、どんなに気を付けていても結露が発生してしまう場合があります。この結露が原因でドッグフードにカビが発生してしまうことがありますので、保管をする場合には、涼しくて風通しがよく、湿度の比較的低い場所がおすすめとなります。
半生タイプフードの正しい保管方法
次に、水分を多く含んだ柔らかい半生タイプのドッグフードについて紹介します。
開封後は小分けにする
半生タイプのものも、カリカリのドッグフードと同様に、開封した時に1回に与える分量にて小分けにしておくようにしましょう。また、小分けにする際にはなるべく空気を抜いて、しっかり密封するようにしておくのがおすすめです。
半生タイプは冷蔵庫保管
水分を多く含んでいる半生タイプは、開封後は冷蔵庫にて保管をするのがおすすめです。
水分が多い分、ドライフードよりもカビなどが発生しやすいので、特に暑い時期は冷蔵庫へ保管するようにしましょう。
冷蔵庫での保管が難しい場合には、風通しのよい冷暗所などを選んで保管しておくようにするのが安心です。
賞味期限と消費期限
賞味期限と消費期限を簡単に説明しますと、賞味期限とはその食品が美味しく食べられる期限であり、消費期限とはその食品を食べきって欲しい期限となります。
実はドッグフードには本来消費期限の設定というものがなく、記載されている期限表示は「賞味期限」となります。ただし、現在は消費期限をあえて表示しているメーカーもあるようですが、数は限りなく少ないです。
ドッグフードのパッケージに記載されている賞味期限内に食べきるようにするのはドライフードも半生タイプフードも同様ですが、一度開封したものに関しては賞味期限に関わらずなるべく1カ月程度で食べきるようにするのがおすすめです。
1回に与える分量で小分けにして適切な保管を心がけていたとしても、酸化や劣化をゼロにすることはできません。購入時に割安になるからなどの理由で大袋を選ぶのではなく、愛犬が毎日食べる量を計算しながら、適切なパッケージサイズを選ぶようにしましょう。
まとめ
ドッグフードの正しい保管方法について紹介してきました。
大切な愛犬が毎日主食として食べるものですから、できるだけ新鮮で美味しいものを食べて欲しいと思うのは、どんな飼い主さんでも同じだと思います。
保管方法を少し工夫するだけで酸化のすすみをおさえ、最後の一粒まで美味しく食べさせることができます。小分けの作業は慣れてしまえばそれほど面倒な作業でもありませんので、是非試してみてはいかがでしょうか。